請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 79 件名 すべての子供へ行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  子供たちが豊かな人格としっかりとした学力を身に付けるために、教育予算増、義務教育費国庫負担制度の堅持、三〇人学級の実現が求められている。全国的にも二都県を除いて少人数学級が実施されている。三○人学級の実現は地方の枠を超えた国民的な合意となっており、責任を持ってこたえるのが国の務めである。また、統廃合ではなく、三〇人学級の実現で高校を存続させようという声が各地で広がっている。中教審や文部科学大臣も三○人学級について言及しており、待ったなしの課題である。また経済的理由により、給食費が払えない家庭や高等学校の中途退学、進路変更を余儀なくされる生徒が増加している。父母負担の軽減は、切実な願いである。
 ついては、教育を大切にしてほしいという国民の願いをしっかりと受け止め、文教予算を抑制・削減することなく、大幅に増額することを基本に、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。
二、どの地域の子供にも等しく教育を保障するために、義務教育費国庫負担制度をなくさず、堅持・充実すること。
三、国の責任で小中高の三○人以下学級と、教職員の定数増を行うこと。私学で三○人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成・施設助成を実施すること。
五、障害児学級・学校・寄宿舎をなくすのではなく、増やすこと。通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。
六、就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを後退させず、充実すること。教育費減税を行うなど、教育費の父母負担を軽減すること。

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