新件番号 | 30 | 件名 | 高校・大学生、青年の雇用と働くルールに関する請願 |
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要旨 | 高校生や大学生の求人の減少、就職難の深刻化、非正規不安定雇用の若者の急増、三人に一人がフリーター、低賃金、休日出勤・サービス残業など長時間過密労働の横行、自立できない若者の増大など青年の雇用と労働をめぐる今日の事態は日本の未来にかかわる社会問題である。ところが、政府はそのことを認めながらも、キャリア教育や起業・創業支援などを打ち出すだけで、青年の正規雇用の拡大、長時間過密労働の是正という基本的な対策を欠き、二〇万人正規雇用政策は実効あるものになっていない。 ついては、青年の雇用と働くルールを保障し日本の未来を明るくするため、次の事項について実現を図られたい。 一、青年の正規雇用を拡大すること。 1 政府は、大企業が青年の雇用枠を設けるなど、正規雇用を拡大する施策を講じること。 2 中小企業の雇用確保の条件整備を図り、青年の雇用を増やす施策を講じること。 3 政府・自治体は、介護・医療・防災・教育など人手が求められている公務・公共業務で、青年を正規雇用すること。 二、学卒未就職者の就職を支援すること。 1 学卒未就職者を公共職業安定所で登録し、個別に就職を支援し、求職期間中は求職活動手当を支給すること。 2 学卒未就職者向けの職業訓練枠を抜本的に拡大し、訓練中は手当を支給すること。 三、アルバイト・パートなど非正規労働者の労働条件を改善すること。 1 非正規労働者の労働条件を正規労働者の水準に引き上げ、均等待遇を実現すること。 2 低所得の青年が自立できるように、最低賃金を引き上げること。 3 使用者は、非正規労働者を医療・年金・雇用保険など社会保険に加入させること。また、加入できるよう社会保障制度を充実・改善すること。 四、サービス残業の根絶など、人間らしく働くルールを守ること。 五、青年が健康で家庭生活や地域・社会活動に参加できるように、残業を規制し有給休暇を保障するなど職場環境を整備すること。 六、採用時の女性差別をなくし、出産・育児に伴う不利益扱いを禁止するなど、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法の趣旨を徹底すること。 七、大学生が学業と就職活動が両立できるように、就職ルールを改めてつくること。 |