請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 2407 件名 障害者の福祉・医療サービスの利用に対する応益負担の中止に関する請願
要旨  「障害者自立支援法」に基づく福祉・医療サービスが、二〇〇六年一月より実施されようとしている。同法は、身体障害・知的障害・精神障害の三障害に対する福祉サービスの提供の一元化など、障害者・家族、関係者が要望してきた制度改革の方向を示した一方で、応益負担の導入や施設利用者に対する食費・医療費等の全額自己負担など、介護保険と同様、負担制度を大きく変更しようとしている。低所得者に対する軽減措置が実施されても、障害が重い人ほど負担が重くなり、負担できない障害者はサービス利用を断念するといった問題が心配され、結果的に親・家族の負担を増やし、障害者の自立への道を大きく阻むことになりかねない。障害者が社会の一員として普通に生活するためには、本人の努力だけではどうにもならず、福祉・医療サービスの利用が必要である。
 ついては、次の事項について早急に実現を図られたい。

一、福祉・医療サービスの利用に対する応益負担はやめること。
二、施設利用者に対する食費・医療費・水光熱費・個室利用料の全額自己負担はやめること。
三、親・家族の費用負担制度は完全に撤廃すること。

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