請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 1753 件名 有用微生物群を活用した環境改善の取組に対する国の支援に関する請願
要旨  開発中心に進んできた二〇世紀を反省し、二一世紀は環境の世紀と言われている。国の政策も資源循環型社会の構築、環境保全型農業の推進、自然再生促進法の制定など、環境を重視する方向に大きく変わりつつある。しかし、地球の温暖化、身近な動植物の絶滅、環境の汚染や破壊がますます進み、極めて悲観的な状況となっている。深刻な問題の解決には、新しい発想と技術で対処する必要がある。環境汚染源を汚染として対処するのではなく、環境汚染源そのものを環境浄化源や資源復活資材として活用することである。我が国においては、味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)造り等の食品加工に代表されるように、乳酸菌や酵母、光合成菌などを複合的に活用した技術は既に存在している。これら複合微生物系に属する有用微生物群を環境改善や資源復活資材として活用する技術や活動は、全国各地で展開され、その実効性が確認されている。
 ついては、今後産官学民協同しながら様々な環境改善活動を展開するためにも、次の事項について実現を図られたい。

一、民間で実施されている有用微生物群による環境改善活動の実態を調査し、その成果を評価・公表すること。
二、有用微生物群を活用した自然再生の取組を、環境改善の方法の一つとして認め、支援すること。
三、有用微生物群を活用した環境改善技術を、自然生態系への影響という側面を踏まえて研究、調査し、その成果を評価・公表すること。

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