請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 1496 件名 てんかんを持つ人の医療と福祉の向上に関する請願
要旨  てんかんを持つ人は一○○人に一人近く、全国で一○○万人もいると言われている。しかし、医療と福祉の環境は貧弱である。発作がなくなり、安心して働き生活できることを願っているが、多くの人が思春期までに発病することから、就職、結婚など青年期の重要な時期を発作を抱えながらの生活となる。てんかんを持つ人の六割が在宅していると言われる。
 ついては、社会参加をしやすくするため、早急に次の事項について実現を図られたい。

一、独立行政法人国立病院機構では、非採算性などを理由にてんかん医療が打切りや縮小の対象となりつつある。専門医療機関としての国立病院機構は重要な存在である。てんかんを含む専門的医療の補助制度を創設し、打切りや縮小から救うこと。当面、独立行政法人国立病院機構宇多野病院の体制整備をすること。
二、公共輸送機関での運賃割引は国会で採択されたにもかかわらず、いまだに実現していない。実現のために国の補助制度を創設すること。
三、精神障害者の障害者雇用率の適用を実現すること。
四、てんかんを持つ人が安心して働ける特例子会社としてのモデル工場又は福祉工場をつくること。
五、障害種別の福祉法でなく、総合的な福祉法を制定すること。当面、障害者基本法にてんかんを含むことを明記すること。
六、難治性てんかんの人の生活ができる施設を整備すること。 
七、支援費制度実施後、介護保険との統合が進められようとしている。障害者施策の安定した財源確保とてんかんが配慮された法整備をすること。

一覧に戻る