請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 1348 件名 二千四年IUCN勧告の日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全の履行に関する請願
要旨  二○○四年一一月にタイ・バンコクで開催された国際自然保護連合(IUCN)第三回世界自然保護会議で、「日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」を日米両政府に求める勧告が採択された。日本政府に対しては、(一)ジュゴンの生息海域における軍民共用空港建設計画に関する環境アセスメントでは、ゼロ・オプションを含む複数の代替案を検討すること。また、ボーリング調査、弾性波探査などの事前調査も環境アセスメントの対象にすること(二)ノグチゲラ、ヤンバルクイナ生息域における米軍ヘリパッド建設計画に関しては、これを環境アセスメントの対象として、ゼロ・オプションを含む複数の代替案を検討すること(三)早急に、ジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保護区を設置して、保全に関する行動計画を作成すること、を勧告した。日本を含む七九の国家、一一二の政府機関、八○七のNGOで構成される国際的な環境団体であるIUCNが勧告したことは、国際条約にも等しい重みを持つ。二○○○年第二回世界自然保護会議(ヨルダン・アンマン)に続く異例の再勧告で、IUCN決議委員会が「同種の勧告がアンマンで採択されているが、これまでほとんど進展がないので本会議で検討することにした」とコメントを出している。
 ついては、国際的な責任を果たすため、次の事項について実現を図られたい。

一、日本政府が、第三回IUCN世界自然保護会議で採択された勧告を尊重し、沖縄のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナ及びその生息地を保全するための施策を緊急に実行すること。

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