請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 287 件名 BSE全頭検査を維持し、アメリカ産牛肉の輸入再開をしないことに関する請願
要旨  BSE発生後、日本では全頭検査と特定危険部位の除去、トレーサビリティーで牛の生暦管理、肉骨粉による感染防止の飼料規制などが実施され、消費者は牛肉に対して一定の安心感を得ていた。しかし、アメリカは、輸入禁止になっていた牛肉を全頭検査をせず、危険部位の削除方法も不十分にもかかわらず、日本政府に輸入再開を求めてきた。日本政府もアメリカの圧力に屈して全頭検査を緩和し、輸入再開に道を開こうとしている。基準緩和の理由として生後二〇か月以下の若い牛は、異常プリオンの蓄積が少なく病原体はないとしているが、アメリカ牛は月齢の判明そのものが困難な飼育状況であり、食用牛だけでなく、牛肉エキス食材の加工品などの汚染も心配である。厚生労働省の資料で日本人の九三%がBSEが発症しやすい遺伝子のタイプであるとの報告もあり、国民の不安は計り知れない。食品行政は安全が何より優先されるべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、全頭検査、危険部位の除去を堅持すること。
二、アメリカ産牛の輸入再開をしないこと。

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