請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 276 件名 沖縄の新基地建設中止、基地の全面撤去に関する請願
要旨  太平洋戦争以後二七年間、沖縄は米軍の軍事的植民地支配下に置かれた。一九七二年、沖縄県は日本に復帰したが、在日米軍専用施設の約七五%が沖縄に集中し、本島面積の約二○%は米軍基地である。これが沖縄の持続的な経済の発展にとって最大の障害となっている。今、日米両政府は、SACO最終合意に基づき、老朽化した基地を最新鋭の基地に整備するなど、沖縄を巨大なハブ(中軸)基地として強化・固定化し、二一世紀までも沖縄県民に基地を押し付けようとしている。また、沖縄の米軍基地は県民の生存権と日本の独立、主権を奪うだけでなく、アジアと世界の人々を苦しめるものでもある。普天間基地の代替として名護市辺野古沖に造られる新出撃基地は、ジュゴンを始め希少生物が住む海の揺りかごを埋め立てるものである。天然記念物ヤンバルクイナなどが生息する自然豊かな森も壊滅的な打撃を受ける。また、新基地は近隣の基地群と一体化することで、在沖米軍基地全体が飛躍的に機能強化される。那覇軍港の代替基地も巨大軍港建設がねらいである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、名護市辺野古の出撃基地建設を始め、あらゆる新基地建設をやめること。
二、県内・国内での基地のたらい回しをやめ、普天間基地や那覇軍港を直ちに全面撤去すること。

一覧に戻る