請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 167 件名 利用者負担の大幅増など介護保険の改悪反対、制度改善に関する請願
要旨  政府は、介護保険法の大改悪を二〇〇五年の通常国会で行おうとしている。内容は、利用料を現在の一割から二~三割に引き上げる、入所施設についてはホテルコストと称して部屋代、食事代をすべて利用者負担にする、介護度の低い人の利用を制限する、障害者支援費制度と統合し二〇歳から保険料の徴収を行う、家・土地などの資産のある者は低所得者対策から除外する、などである。介護保険は、負担が重くて利用できない、特養の待機者が全国で二三万人以上、など問題点が山積している。また、貧困な制度の下で、施設で働く人たちの労働条件も厳しい。介護保険制度を支えている家計負担は、既に二兆二、〇〇〇億円、全体の四一%にも達している。一方、国庫負担は一兆二、〇〇〇億円、全体の二五%に過ぎない(二〇〇三年度予算ベース)。だれもが費用負担の心配をすることなく安心して介護を受けられるよう、国庫負担を増額し改善を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、二~三割への利用料引上げをやめること。
二、住民税非課税者の利用料は三%とすること。
三、介護保険施設の部屋代、食費などの利用者負担を増やさないこと。
四、保険料の引上げや二〇歳からの徴収をやめること。
五、国の制度として、保険料の減免制度を設けること。
六、障害者支援費制度との統合をやめること。
七、要支援、介護度一のヘルパー利用を制限しないこと。
八、施設や居宅サービスの整備を国と自治体の責任で進めること。
九、介護で働く労働者の賃金・労働条件を改善すること。

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