請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 95 件名 外国人住民基本法制定に関する請願
要旨  国際社会の一員である日本には、様々な文化と歴史を持つ外国人が暮らしており、その数は一八〇万人を超えた。日本は難民条約や国際人権規約(社会権規約・自由権規約)、女性差別撤廃条約、子どもの権利条約、人種差別撤廃条約に加入しているが、日本で暮らす外国人には、居住する権利、社会保障を受ける権利、自らの文化を維持・発展させる権利、社会に参加する権利の多くが制限されている。朝鮮学校や韓国学校、中華学校、ブラジル人学校などの民族学校卒業生の国立大学への入学資格差別問題は、いまだ完全な解決を見ていない。そのうえ、事あるごとに朝鮮学校に通う子供たちへの迫害が繰り返されており、日本社会に今なお根強く残っている差別と偏見を克服しなければならない。国際社会で広く承認され、共有されている人権の理解を基本とし、外国籍も日本籍も、日本で暮らすすべての人々が、地域社会の住民として共に生き、生かし合うことができる法制度を、一日も早く実現すべきである。
 ついては、国会において、外国人住民に対する総合的な人権保障制度を確立するための特別委員会を設け、「外国人住民基本法」の制定に向けて積極的に取り組まれたい。

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