請願

 

第161回国会 請願の要旨

新件番号 12 件名 青年の雇用確保に関する請願
要旨  今、青年は、一〇人に一人が仕事に就くことができない。収入も地位も不安定なフリーターが四一七万人にも上っている。若者が夢と希望を持てるような政策を進めることこそ、政府の責任である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、政府は青年の仕事を減らし続ける大企業に、雇用を守り、増やすよう、監督、指導を徹底すること。労働時間を短縮し、サービス残業をなくせば、青年の働く場を増やすことができる。教育・福祉・医療などの分野は、深刻な人手不足である。政府の責任で雇用を増やし、「社会に役立つ仕事がしたい」という青年の願いをかなえること。
二、社会に巣立つ新卒の青年が多数就職できず、「世の中に居場所がない」と悩み苦しんでいる。青年の失業者やフリーターのために、職業紹介と職業訓練を抜本的に充実し、生活保障付きの職業訓練、奨学金の返還免除を実現して、安心して仕事探しができるように、サポートすること。
三、フリーター、派遣、契約、長期アルバイトなど、不安定な身分で働く青年は、低賃金で保障もなく、いつ雇い止めされるかと不安を抱えている。その不安を解決し、雇用を安定させるために、政府は、会社が正社員を募集するときには、その会社で働いている派遣やアルバイトから優先的に採用する制度を整えること。
四、年々早まる就職活動のために、大学で十分な専門学問を身に付けられないことは、本人にとっても、社会や企業にとっても大きな損失である。会社訪問の解禁日など、学業と両立できる就職活動のルールをきちんとつくること。

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