請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 3710 件名 だれもが安心のできる年金制度に関する請願
要旨  高齢化社会を迎える中で、医療・介護などの保険料の値上げに続き、今国会に提出されている年金制度改定案は、老後の暮らしにとって大きな不安である。保険料は二〇一七年まで、年々引き上げられることになる(国民年金は四万円以上アップ・厚生年金は年収四五〇万円で三五%アップ)。一方、年金の給付水準は自動的に引き下げる仕組みがつくられる。モデル世帯(夫四〇年間保険料を払うサラリーマン、妻は専業主婦)で、現役世代の平均所得の五九・四%→五〇・二%(二〇二五年)にとされているが、これは、ごく一部の世帯にすぎない。共働きや単身の世帯は三〇%台に引き下げられてしまう。また、国民年金保険料の滞納者を生む要因として、家計の厳しさや制度への不信があることも指摘されている。今回の改定案が行われると、年金制度への不信・将来への不安を更に広げかねない。財源がないからと言って、安易な保険料の引上げや給付の削減、さらには、今後の検討として、消費税を年金財源に充てることも出されている。高齢化社会を迎え、だれもが安心できる年金制度にするためには、無駄な税金の使い方や予算配分の見直し(社会保障費と公共事業費・軍事費など)を含め、税・財政と年金制度の抜本的な見直しの時期に来ている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、だれもが安心できる年金制度を確立すること。

一覧に戻る