請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 3707 件名 安心できる年金制度の確立に関する請願
要旨  長引く不況の下、失業・リストラ「合理化」による雇用・生活不安が一層拡大している。加えて、医療・年金を始めとする社会保障の改悪で、暮らしが追い込まれ、医療や年金の保険料が払いたくても払えない事態が広がっている。今回の年金制度改革では、財源と称して消費税・年金課税・課税最低限度額の引下げなどの大増税計画を進め、保険料の大幅引上げと年金給付額の大幅削減を押し付け、その一方で法律で決めていた基礎年金の国庫負担二分の一への引上げは財源不足を理由に又も先送りしようとしている。年金保険料の大幅引上げ・給付額の大幅引下げが行われれば、年金制度の空洞化は更に拡大し、国民の信頼を失うことは明らかである。二〇〇一年八月に国連社会権規約委員会は日本政府に対して、「年金制度に最低年金額を導入すること」「男女格差の改善」など二〇〇六年実施を求めて勧告を行っている。このことこそ政府が早急に取り組むべきである。取り分け、低額・無年金者をなくすために最低保障年金制度を創設し、だれもが安心できる年金制度を確立させることは緊急の課題であり、国民生活を守り消費を拡大し、地域経済や日本経済を立て直す道でもある。消費税の増税ではなく、無駄な税金の使い方を改め、国庫負担を増額し年金制度を始めとする社会保障制度の拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、安心できる年金制度を確立すること。
二、保険料拠出を必要としない全額国庫負担による最低保障年金制度を創設し無年金者や低額年金者をなくすこと。

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