新件番号 | 3184 | 件名 | 総合的な肝疾患対策の拡充に関する請願 |
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要旨 | 我が国の肝炎ウイルスキャリア(持続感染者)は、B型で一四〇万人以上、C型で二〇〇万人以上と推定され、「第二の国民病」としてその克服は、大きな課題となっている。肝硬変・肝がんの死亡数は、年間四万五千人を超え、その九五%はB型とC型肝炎ウイルスが原因と言われ、予防対策は急務となっている。特に肝がんの八〇%以上を占めるC型肝炎は、自覚症状がないために感染に気付かない人も多く、発見されたときは手遅れになることもある。肝がんの予防対策は、肝炎ウイルス検査の拡充と受診率の向上に特段の周知徹底が必要であり、特定されたキャリアの健康管理と適切な治療体制を整備することが重要である。また、治療薬、治療法の開発を促進し、新たな医薬品、治療法の迅速な承認が必要である。患者が治療に専念できる医療費支援を包含した総合的な肝疾患対策の拡充を求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、平成一四年度から実施している肝炎ウイルス検査の受診率の向上を図るため、マスメディアを活用した政府広報等で周知徹底すること。 二、受診機会を拡充するため、企業や健保組合、人間ドック等で希望者全員が肝炎ウイルス検査を受けられるよう、勧奨すること。 三、ウイルス性肝疾患の治療薬、治療法の開発を促進させるための措置を講じること。 四、肝硬変(代償期)へのインターフェロン治療に、健康保険を適用すること。 五、総合的肝疾患対策として、医療費支援を包含した肝炎対策について検討すること。 |