請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 2521 件名 イラクからの自衛隊の即時撤退に関する請願
要旨  アメリカは、二〇〇一年九月一一日の同時多発テロの報復として、国連の大量破壊兵器査察の結果を待つことなく二〇〇三年三月二〇日に世界の国々の意見を無視してイギリス連合軍と共にイラク攻撃を始めた。多くのイラクの人々が無意味な血を流し、また劣化ウラン弾により被爆を強いられている。イラクの人々を解放するという名目でなされたこの攻撃は今も戦争状態を引きずり、イラク自立とは程遠く、アメリカ・イギリスなどの占領下となっている。イラク復興はイラクの人々自らの手でなされなければならない。イラクの人々は支援を求めているが、アメリカの後押しとしての支援、また軍備をもっての支援は望んではいない。このような状況の中、政府は国際貢献、協調、そしてテロとの戦いのためにと自衛隊を派兵した。しかし、自衛隊派兵はアメリカの要請に基づくものであり、対米協力とアメリカの戦争支援でしかない。日本国憲法前文には「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とされており、第九条には国際紛争を解決する手段として武力による威嚇と武力の行使を永久に放棄するとされている。憲法にのっとり日本政府の行うべきことは、アメリカ・イギリス連合軍の撤退を促し、暴力の連鎖を断ち切るために徹底した平和外交を進めることである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、イラクから自衛隊の即時撤退を行うこと。

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