請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 2401 件名 安心できる公的年金制度の実現に関する請願
要旨  長引く不況の下、雇用や生活不安が高まっている。年金や医療制度、介護保険などの給付削減と負担増も相次いでいる。そのような中で「暮らしに不安がある」と感じている人が六七%にも上っている(二○○三年六月内閣府調査)。生活不安に追い打ちを掛けるように政府は、二〇〇四年に向けて保険料の引上げと、一層の給付削減の年金改定を打ち出している。また法律で約束した基礎年金国庫負担割合を二分の一へ増額することを、先送りしようとしている。二〇〇一年八月に国連社会権規約委員会は日本政府に対して、「年金制度に最低年金額を導入すること」や「男女格差の改善」など二〇〇六年実施を求めて勧告を行っている。このことこそ政府が早急に取り組むべきである。取り分け、低額・無年金者をなくして、だれもが安心できる年金制度を確立させることは緊急の課題である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、公的年金保険料の引上げ・給付の削減などをやめて、安心できる年金制度を確立すること。
二、基礎年金への国庫負担の割合を、現在の三分の一から二分の一に速やかに増やすこと。
三、無年金者や低額年金者をなくすなど、社会保障制度を充実すること。

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