請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 1850 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  戦後旧ソ連軍によって不当に占拠された北方領土すなわち、歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の一括返還を求める返還要求運動は、元島民を始め、青年、婦人、労働団体などが連携・連帯して、政府と共に国内外に向けて返還要求の正当性を五〇余年訴え続けてきた。来年は、一八五五年に日露両国の国境を定めた「日露通好条約」が結ばれて一五〇年目である。この条約を遵守し、択捉島と得撫島の間に国境線が引かれ、我が国に北方四島の主権が回復され「日ロ平和条約」が締結されることを強く求める。そして、日ロ両国間に真の友好と平和と信頼関係が構築され、良きパートナーとして世界の平和と安定に寄与できることを切望している。多岐にわたる返還要求運動の一環として、署名活動を行ってきた。ロシア人に向けて北方領土問題の理解を得る活動も行っており、北方領土を求める国民の意思を表した署名の内容を話すと、日本国民の総意を理解してもらえる。また、北方四島ビザなし相互交流を通して、島々に在住するロシア人との友好と信頼関係が築かれ、北方領土問題への理解を得られるようになった。今年、プーチン大統領の再選で平和条約交渉への期待が大きくなっている。北方領土返還要求署名は、既に七、四九〇万人に達しており、北方領土返還要求が日本国民の総意であることの確たる証(あかし)である。
 ついては、政府においては、ロシアとの交渉に当たり、北方四島が返還され日ロ平和条約を締結するとの我が国の基本を一歩も譲ることなく、不退転の決意で粘り強く着実に続けられたい。国会においては、北方四島の返還実現を目指し、断固たる決意の下で国政に当たられたい。

一覧に戻る