請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 1814 件名 介護・福祉・医療制度における障害者・家族の費用負担の軽減等に関する請願
要旨  障害者基本計画・障害者プランに伴う「障害者の一〇年」(二〇〇三年~二〇一二年)を通して、障害者施策がこれまで以上に推進され、心身に障害があっても人として当たり前に生活できるようになることを切実に願っている。国連では、「障害者権利条約」の制定に向けた検討が進められ、また「障害者差別禁止法」が世界各国で制定されるなど、障害者の人権を保障するための取組が展開されている。我が国においても、法・制度上にある欠格条項の見直しなど、人権にかかわる重要な施策の改善が進められている。障害者の人権保障を現実の施策の上で更に具体化するためにも、介護・福祉・医療制度の拡充とともに、制度利用における親・家族の費用負担の軽減、すべての都道府県で実施されている「障害者医療費助成制度」の国の制度化を早急に実施するよう求める。取り分け、成人した障害者本人が利用するサービスであるにもかかわらず、親・家族に費用負担を求めることは、自立を目指す障害者の人権を著しく侵害するものである。
 ついては、次の事項について早急に実現を図られたい。

一、支援費制度・介護保険制度における利用者負担の減免制度を創設すること。
二、支援費制度における成人障害者の父母負担の撤廃をすべての制度に適用すること。
三、成人障害者のサービス利用における配偶者、子からの費用負担を撤廃すること。
四、すべての都道府県で実施している「障害者医療費助成制度」を国の制度とし、十分な財政支援を行うこと。

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