請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 799 件名 小児医療体制の拡充に関する請願
要旨  小児科医が不足しているため、救急病院のたらい回しなどで幼い子の命が失われるという悲しい事態が後を絶たない。全国各地で「休日・夜間でも診てもらえる病院を」「近くに気軽に行ける小児科を」など小児医療体制の整備を求める切実な声が広がっている。政府の計画では、二〇〇一年度までに全国三六〇地域(医療圏)に、手術・入院が必要な重症患者を受け入れる小児救急医療体制(二次医療)を整備することになっていた。しかし、整備の状況は六六%の地域にとどまっている。計画が進まない大きな要因は、国公立病院の廃止や統廃合などに見られるように、国が地域医療から手を引き、地域任せにしていることがある。また、小児医療は経費がかさむにもかかわらず、診療収入(診療報酬)が低く抑えられており、採算が取れない。そのうえ、国が社会保障の予算を削減して病院の経営が困難になり、不採算部門になっている小児科の閉鎖が相次いでいる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国が責任を持って小児医療体制の整備・拡充を進め、そのための予算を増額すること。
二、小児医療を守るため、小児医療の診療収入(診療報酬)の改善をすること。

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