新件番号 | 659 | 件名 | 子供虐待への対応と児童養護施設の改善に関する請願 |
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要旨 | 「児童虐待の防止等に関する法律」の平成一二年の制定に当たり、受皿である児童養護施設の改善が国会の附帯決議に盛り込まれたが、具体的な改善が不十分なままにある。一方児童養護施設には虐待を受けた子供の入所が急増し、都市部を中心に満杯状態にあり、施設における養育の状況はますます困難を極めている。児童養護施設は、子供が安心感・安全感を持てる生活の場として、心の癒(いや)しと人との関係性の回復を図り、児童の自立支援や親子の再統合を目指し努力を続けている。しかし、既存の制度内における対応では限界がある。 ついては、児童養護施設が、次代を担う子供の健全な発達を保障し、施設機能をいかした地域における子育て支援を推進するため、児童虐待防止法の見直し、児童福祉法及び関連法の抜本改正に向け、次の事項について実現を図られたい。 一、地域小規模児童養護施設の整備及び里親の普及による社会的養護全体の受皿の拡大を行うこと。 二、子供の発達を保障する養育環境の整備を行うこと。 1 職員配置基準の改善 2 子供の発達に配慮した居住環境の整備 三、家庭・在宅支援対策の推進を行うこと。 四、心理療法担当職員の処遇の改善及び配置の推進を行うこと。 五、全国の児童養護施設等への児童家庭支援センター整備の推進を行うこと。 |