請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 528 件名 温泉観光地の活性化に関する請願
要旨  我が国は温泉資源に恵まれ、観光、娯楽、レジャー、保養、健康増進施設等に活用され、国民生活に幅広く利益をもたらしている。しかし、長引く不況や国民のレジャー観の多様化・価値観の変化により、国民健康・保養地としての活力が削(そ)がれ、温泉地のホテル・旅館等の利用人口が減少するなどの傾向が見られ、地域活性化という観点から大きな課題を抱えている。こうした中、まず医療費抑制や疾病予防に効果があるという温泉資源の有する役割と潜在的な価値を検証し、国民の健康保養地としての役割を再生することが急務である。また今後の生活の力点をどこに置くかという世論調査(平成十三年)では、「レジャー・余暇生活」がトップで三四・八%であることなどを踏まえると、観光地・温泉地活性化のために、国内及び世界の旅行客等を誘致する「ビジットジャパンキャンペーン」事業を含めた綿密な戦略を立て、そのための財政等の支援強化策の拡充は喫緊の課題である。
 ついては、草津・伊香保を始め、各地の温泉観光地の活性化のため、次の事項について早急に実現を図られたい。

一、伊香保を始め、各地の温泉・観光地において、国内、海外からの観光旅行客等の受入れや交流を容易にするため、歴史的・文化的視点及び地域特性をいかしたまちづくりを推進すること。
二、国際情報化、高齢化時代に対応するため、IT(情報通信技術)化やバリアフリー化など人と環境に優しいインフラ整備に努めること。
三、観光産業における世界的な環境意識の高まりに対応して、環境保護の取組の高いホテルを「グリーンホテル」として認証する等の「グリーンホテル化認証プログラム」のための国際的ガイドラインの作成と導入を推進すること。
四、温泉観光地の活性化のために「温泉地振興法(仮称)」を制定すること。
五、温泉観光地の活性化のために「景観づくり基本法(仮称)」を制定すること。

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