請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 2 件名 すべての子供に行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  憲法・教育基本法・子どもの権利条約に基づいて、一人一人の子供たちに確かな学力を保障し、希望をはぐくむ教育を実現することは、国民の心からの願いである。しかし、不登校、いじめ、少年事件などが社会問題化していると同時に、長引く不況は家計を圧迫し、学費の長期滞納や経済的理由による退学を招いている。ところが国では、私学助成を含む国庫補助の削減や廃止の動きがある。これは、私学振興助成法の精神を根底から突き崩し、私学教育の切下げにつながるもので、到底認められるものではない。また、安心して子供を生み育てていくことのできる社会の実現、少子化対策にもこたえることのできる将来の国づくりのためにも教育予算の大幅な増額が図られることが必要である。
 ついては、すべての子供たちの将来のため、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を守り、私学助成を大幅に増やすこと。
 1 私学への経常費二分の一助成を早期に達成すること。
 2 授業料直接助成を拡充すること。
 3 施設助成を実現すること。
二、行き届いた教育を進めるために、国の責任で小・中・高校の三○人以下学級を早期に実現すること。
三、教育費の父母負担を軽減し、長期不況下の子供の就学を保障するため、公・私立の児童・生徒への就学援助や授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。
四、すべての学校の教職員を増やすこと。
五、子供たちの命と安全を守るために、学校の施設・設備を改善すること。

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