請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 1 件名 すべての子供たちに行き届いた教育を進め、心の通い合う学校をつくることに関する請願
要旨  子供・父母と教職員・学校・地域・行政が心を通わせ、学ぶ喜びのあふれる学校をつくることが求められている。取り分け、「一人一人が分かるまで教えてほしい」「一人一人が自らの進路を選択できる確かな学力を」の願いはますます大きくなっている。三〇人学級の実現は、その願いにこたえる緊急で切実な課題である。三〇人・少人数学級を実現する自治体は三〇都道県となった。しかし、地方財政は困難に直面している。今こそ、自治体任せではなく、国の責任で三〇人学級の実施に踏み出すべきである。また、長引く不況による不安などで、子供たちの学習と生活は困難の度を増している。就修学保障の充実、教育費の父母負担の軽減が緊急焦眉(しょうび)の課題となっている。義務教育費の国庫負担金や私学助成の国庫補助の削減は、すべての子供に行き届いた教育の保障を閉ざすものである。
 ついては、子供の豊かな成長と教育の前進に向け、次の事項について実現を図られたい。

一、小・中・高三○人学級(高校職業科二五人、定時制二○人)を早期に実現すること。複式学級を解消すること。
二、子供たちがゆとりを持って学ぶことができ、確かな学力が保障されるために、すべての学校の教職員を増やすこと。また教職員の長時間過密労働を解消すること。
三、義務教育費の国庫負担金削減を中止し、制度を堅持すること。また、私学助成の国庫補助制度を守り、私学助成を大幅に増額すること。
四、希望するすべての子供に高校教育を保障すること。
五、すべての障害児に行き届いた教育を保障するために教育条件を整備すること。
六、教育費の父母負担を軽減すること。長期不況下における子供の就修学保障のために、公立・私学の児童・生徒への就修学援助・授業料減免制度や奨学金制度などを充実すること。

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