請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 3279 件名 胆道閉鎖症の特定疾患対象疾病への認定に関する請願
要旨  胆道閉鎖症は小児三大難病の一疾病であるが、理解不足や手術法の未熟さなどにより、肝繊維症(小児の肝硬変)で、数多くの命が失われた。昭和三四年、術式の開発とその後の改良により患者の九○パーセントは、生後三か月以内の手術により救命されるようになった。しかし、三分の二の患者は常時入退院を繰り返したり、肝臓移植を必要とする状態となっている。一万人に一人の割合で出生と言われる胆道閉鎖症患者は、全国で約二、五○○人(推定)いるとされている。ところが「小児慢性特定疾患治療研究事業」で公費負担がされているため、原則として、一八歳を超えた患者(自治体により二○歳までの延長は可能)は、通常の医療費負担を余儀なくされている。一八歳を超える患者は増加しており、患者家族の負担はますます増加していく傾向にあり、日常生活に大きな支障を来している。
 ついては、早急に実態を調査し現況を把握の上、次の事項について実現を図られたい。

一、胆道閉鎖症を公費負担制度「特定疾患」制度の対象疾病に認定すること。

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