請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 3078 件名 医師卒後臨床研修に対する国の十分な予算措置に関する請願
要旨  二〇〇〇年一二月の医師法等改正により、二〇〇四年度からの医師卒後初期臨床研修(以下「卒後研修」)が必修になる。現在、不完全な部分はありつつも、新卒後研修制度が研修施設・プログラム登録などの部分で既に執行されている。今回の必修化はインターン制度の廃止から三六年ぶりの改革となるもので、現在の貧困な卒後研修が抜本的に改善されるものでなければならない。しかし、最も改善が望まれている、卒後研修改善に必要な財源についての議論は進んでおらず、財源確保が行われなければ骨抜きの制度改革となってしまい、将来の研修制度にも禍根を残す結果となってしまいかねない。研修医がアルバイトをしないで研修に専念できるような給与の保障を始め、研修医が労働者であることを認識した上で、処遇の確保に全力を尽くすことを求める。労働時間の管理により研修医の過酷な労働条件を緩和すること、研修医すべてを常勤職員として採用し、共済や健康保険などへ加入させることを求める。また、指導医に対する時間的・経済的な保障や指導医の養成・確保、研修施設のパソコン環境や図書館などの学習環境に対しても研修補助予算が必要である。これらのことが行われるためにも、国が責任を持って卒後研修改善の財源を確保することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、研修医がアルバイトせずに研修に専念できるだけの十分な財政的保障を国が責任を持って行うこと。

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