請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 2423 件名 国民の生命・財産を守るのではなく、国民に戦争の協力をさせる有事法制関連法案の慎重審議に関する請願
要旨  有事法制関連三法案が去る五月一五日に衆議院を通過し、現在、参議院で審議されている。衆議院の段階で与党と民主党との協議で修正合意されたが、その修正案は衆議院でほとんど審議されることなく、採決された。同法案は、万一の場合に国民の生命・財産を守るというのではなく、米軍の世界各地での軍事行動に自衛隊や公務員、民間人を協力させようという思惑がうかがえ、しかも、国際紛争は戦争でなく、平和外交で解決していくとした日本国憲法の理念を否定しかねない内容が含まれている。参議院では、良識の府として、慎重に審議し、疑問点、問題点を洗い直す徹底審議を求める。特に、拙速な採決・成立には強く反対する。やむを得ない場合は、いったん廃案にするか、修正の上、衆議院に回付し、今一度、国民の間で日本の外交・安全保障の在り方を徹底論議をするぐらいの姿勢を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、有事法制関連三法案は、慎重かつ徹底した審議を行うこと。
二、同法案は、疑問点が解明しないならば、拙速な採決はせず、いったん廃案にするか、修正の上、衆議院に回付すること。

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