請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 1770 件名 有事関連三法案廃案に関する請願
要旨  継続審議となっている有事関連三法案(武力攻撃事態法案、安全保障会議設置法改正案・自衛隊法改正案)は、大変問題が多いので、廃案とされたい。

   理由
 (一)「有事関連三法案」は、日本がアメリカと一緒になって、アジアその他の国に自衛隊(軍隊)を派遣することを合法化するものである。これは、太平洋戦争時の日本のアジア侵略の反省を踏まえて「戦争放棄」を掲げた憲法第九条に違反し、日本の進むべき道を大きく誤らせることを、危惧(きぐ)する。今、アメリカがイラクと戦争をしているときに、あえて「戦時体制協力法」を設ければ、その結果は歴然としている。(二)「武力攻撃事態法案」には「有事に際しての民間協力」が具体的に示されており、港湾・空港を始め、学校・病院を含む公共施設や個人の土地提供まで強制されることになる。このような形で戦争に協力させられ、結果としてアジアその他の国の人々を苦しめることに加担したくはない。国会がなすべきことは、新たな戦争のための法律をつくることではなく、戦後五○年以上たった現在もまだ果たされていない、韓国・朝鮮を始めアジアの人々への戦後補償を一日も早く具体化することである。

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