請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 1663 件名 私立幼稚園教育の充実と発展に関する請願
要旨  現在、幼稚園児の八○%が私立幼稚園に通っており、幼児教育の発展に大きな役割を果たしている。しかし、私立幼稚園は労働条件が厳しく、低賃金のため定着率が低く、五年前後で五○%もの教職員が退職してしまうなど、教育内容の向上に深刻な障害になっている。また、私立幼稚園の初年度納付金の全国平均は約四○万円で、不況の中で父母負担は大変重くなっている。父母が経済的不安なしに安心して子供に教育を受けさせる条件をつくることは、国の重要な責任である。私立幼稚園に働く教職員からは、「今より少ないクラス人数で、一人一人の子供にゆとりを持ってかかわりたい」という声が寄せられている。
 ついては、私立幼稚園が、楽しく豊かな経験ができる教育の場となるよう、また、教職員が幼児教育に専念し、働き続けることができるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、私立幼稚園の経営安定、教育条件改善を大幅に進めるために、経常費助成の大幅増額を実現すること。
二、父母負担を軽減するために、幼稚園就園奨励費補助を大幅に増やすこと。
三、教職員の労働条件改善のための特別な助成措置を実施すること。
四、幼児の心身の発達を保障できる教育を行うために、三歳児一五名、四・五歳児二○名以下のクラス人数に、幼稚園設置基準を改正すること。

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