請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 610 件名 小・中・高三十人学級の実現、私学助成の抜本的改善、障害児教育の充実に関する請願
要旨  一人一人の子供たちに確かな学力を保障し、希望をはぐくむ豊かな教育を実現することは、保護者・教職員を始めすべての国民の願いである。いじめ・不登校、学級崩壊や高校中退など教育困難な状況を改善するためには学級規模の縮小や教職員数を増やすことが緊急の解決策である。また、障害児教育の更なる充実も求められている。長引く不況の下で、私立高校の高学費は保護者・生徒にも多大な影響を与え、授業料滞納者や、経済的理由による退学者は急増しており、深刻な事態となっている。私学助成の増額により、保護者負担の公私間格差を是正していくことが強く望まれている。現在の深刻な教育の状況を打開し、子供たちが生き生きと学び、豊かに成長できるよう、今こそ教育条件を整えることが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を増額し、教育費の保護者負担を軽減すること。
二、小・中・高三○人学級(高校職業科二五人、定時制二○人)を早期に実現すること。複式学級を解消すること。
三、私学助成の国庫補助制度を守り、私学助成を大幅に増額すること。取り分け経常費二分の一助成の実現、施設整備補助を拡充し、授業料一律補助や学級規模改善助成、施設設備費補助を実現すること。
四、希望するすべての子供たちに高校教育を保障すること。障害児に行き届いた教育を保障するために、障害児学級・学校の増設や通常学級の教育条件を整備すること。
五、学校事務職員・栄養職員を始めとする教職員の給与費に対する義務教育費国庫負担制度及び教科書無償制度を堅持すること。
六、子供の命と安全を守るために、学校施設を補修・改築すること。
七、専任・専門・正規の図書館職員制度を確立すること。
八、国立大学の入学金・学費の値上げを行わないこと。
九、長期不況下における子供の就学保障のために、公立・私立共に、授業料減免制度や奨学金制度などを充実すること。

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