請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 1355 件名 核兵器のない世界のための日本政府の責任ある行動に関する請願
要旨  核兵器のない二一世紀のために、今ほど日本政府の態度が問われているときはない。二〇〇〇年五月、アメリカなど核保有国や日本を含む一八七の国が参加した核不拡散条約(NPT)再検討会議は、核兵器廃絶を達成することを一致して宣言した。これを受け、今世界中で「核保有国は合意を守って、直ちに国際協議を始めよ」という声が、起こっている。被爆国である日本の政府は、核兵器廃絶は遠い先のことと棚上げする態度をやめて、この流れに積極的に加わるべきである。更に重大なことは、日本政府がアメリカの「核の傘」は必要だという政策を採り続けていることである。核兵器を積んだアメリカの艦船や運用機の日本への寄港を黙認するという、日米政府の秘密取決めが存在していることも、アメリカ政府の解禁資料によって明らかにされた。核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずの非核三原則を国の方針とし、平和憲法を持つ日本が、アメリカの核戦争の足場とされる状況を、これ以上続けさせるわけにはいかない。
 ついては、核兵器の脅威から解放された日本と世界を目指し、次の事項について実現を図られたい。

一、アメリカを始めすべての核保有国政府に、核兵器完全廃絶の約束を実行する国際協議の開始を提唱し、実現に努力すること。
二、非核三原則を厳格に守り、寄港・通過を含め核兵器の日本への持込みを一切認めないことを宣言し、アメリカに通告すること。非核三原則を法制化すること。

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