請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 829 件名 私学助成の大幅増額など教育関係予算の拡充に関する請願
要旨  我が国の異常な高学費は、少子化の大きな要因になっており、国の将来にとって憂慮すべき状況をつくり出している。国として、国際人権規約により国際条約にもなっている大学までの学費無償の漸進的導入を早期に実施すべきである。私学では、不況・リストラの深刻化の中、学費を払えないために退学する生徒が増加している。こうした状況は、早期に解決すべきである。不登校、学級崩壊、高校中退など教育諸困難を解決するためには、学級規模縮小や教職員増員が緊急の課題である。「教育は国家百年の大計」と言われる。次代を担う子供たちの教育にかかわる文教予算を大幅に拡充することが緊急の課題である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。
二、小中高三〇人以下学級(高校職業科二五人、定時制二〇人)を早期に実現し、また、複式学級を解消すること。
三、すべての学校の教職員を増やすこと。私学には専任教員を増やすための特別の措置を採ること。
四、義務教育費の国庫負担制度を守り拡充すること。
五、私学助成の国庫補助制度を守り私学助成を大幅に増額すること。特に経常費二分の一助成、授業料直接助成、施設助成を実現すること。
六、私学への過疎特別助成を今後とも継続し、大幅に増額すること。
七、子供たちの命と安全を守るために、学校建物の補修・改修を充実すること。
八、希望するすべての子供たちに高校教育を保障し、すべての障害児に発達と障害に応じた義務教育終了後の教育を保障・充実すること。
九、教育費の父母負担を軽減し、長期不況下の子供の就学を保障するために、公立・私立の児童・生徒への就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。

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