請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 819 件名 すべての子供たちに対する行き届いた教育の推進、心の通う学校をつくることに関する請願
要旨  憲法・教育基本法・子どもの権利条約に基づいて、一人一人の子供たちに確かな学力を保障し、希望はぐくむ教育を実現することは、国民の心からの願いである。しかし、不登校、高校中退、いじめなどとともに、少年事件が社会的問題となり、多くの国民は今の教育に不安を抱いている。また、長期不況から学費の長期滞納や経済的理由による退学が後を絶たず、子供たちの教育権が損なわれている。こうした状況を一刻も早く克服するため、教育環境の整備が強く望まれる。行き届いた教育を実現するためには、三○人以下学級の実現が不可欠である。また、すべての子供たちに教育の機会を保障するために、私学助成の増額・拡充による父母負担の軽減は急務である。すべての子供たちの将来のため、教育予算の大幅な増額を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、次の事項を実現するために、私学助成を大幅に増額すること。
 1 経常費二分の一助成
 2 授業料直接助成
 3 施設助成
二、教育費の父母負担を軽減し、長期不況下の子供たちの就学保障のために、公立・私立の児童・生徒への就学援助や授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。
三、小・中・高校三○人以下学級を早期に実現すること。また、複式学級も解消すること。
四、私学助成の国庫補助制度及び義務教育費国庫負担制度を守り充実すること。
五、すべての学校の教職員を増やすこと。
六、希望するすべての子供に高校教育を保障すること。
七、障害児に行き届いた教育を保障するために、教育条件を整備すること。
八、子供たちの命と安全を守るために、学校の施設設備を改善すること。

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