請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 657 件名 借地借家法の改悪反対、定期借家制度の廃止に関する請願
要旨  バブル地価によって高騰した地代家賃が高値安定しており、借地借家人は、長期不況やリストラの下でその重い負担に苦しみ、ホームレスに転落する者も増加の一途をたどっている。この中で政府は住宅金融公庫の廃止や都市整備公団の民営化などの構造改革を進め、財政難を理由に国民の切望する公共賃貸住宅の建設にこたえようとはしていない。それにもかかわらず、政府は二○○三年に現行の定期借家制度を既存の契約にも適用すること、借地借家法の解約の正当事由を拡大して契約の解除を進めやすくするなど、同法の改悪を検討することを明らかにしている。このような改悪は、借地借家人の居住の安定を奪い、福祉の基盤を掘り崩すことになり、中小商工業者の営業の基盤を脅かすものと言わなければならない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、借地借家人の居住と営業の安定を脅かす借地借家法の改悪はしないこと。
二、期間が過ぎれば明け渡さなければならない定期借家制度は廃止すること。

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