請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 563 件名 支援費制度移行に際しての視覚障害者の負担軽減並びに援助強化に関する請願
要旨  これまでの視覚障害者ガイドヘルパー制度の利用者負担額については、障害者本人の収入に応じた負担となっていたが、今回の支援費制度の移動介護を利用した場合には、本人並びに扶養義務者の所得に応じた負担制度となっている。これでは、視覚障害者が日常生活を送る上で、また社会参加をする上で新たな障壁となりかねない。これまでどおり本人の収入に応じた利用者負担制度とするよう、強く求める。今回の支援費制度移行により、申請書を始め、受給者証、利用者負担額管理票、サービス提供実績記録票等々利用者が普通字によって処理しなければならない書類が増加する。これは、視覚障害者にとっては大きな負担であり、支援費制度利用の新たなバリアとなる。点字や音声による処理が可能なように、様式を改善するよう強く求める。移動介護については、月ごとに支給量の上限を定める方式はなじまないなど、制度移行上様々な課題が残っている。利用者が一層使いやすい制度となるよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、支援費制度において、移動介護を利用する場合の利用者負担制度については、現行制度に則して、「本人及び扶養義務者の所得に応じた負担」を「本人の所得に応じた負担」と読み替えて費用を負担する制度とすること。また、視覚障害者本人の事情によらない外出の場合には、これまでどおり措置制度でガイドヘルパーが利用できる制度とし、引き続きの利用者負担額の減免制度を設けること。
二、支援費制度において必要となる各種様式の処理を視覚障害者自らが行えるよう、点字や音声による処理が可能なものに改善すること。
三、支援費制度が利用者にとってより使いやすい制度となるよう、一層改善すること。

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