請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 407 件名 原爆被害への国家補償に関する請願
要旨  原爆被害から半世紀がたった。二一世紀に向けて核兵器のない世界の実現を求める。被爆者は、体、暮らし、心のすべてにわたって苦しみを背負わされた自らの体験に基づき、再び被爆者をつくるなと、核兵器の廃絶と原爆被害への国家補償を求めている。しかし、アメリカを始め世界の大国は、いまだに核兵器で平和が保たれるという核抑止論にしがみついている。唯一の被爆国である我が国も、アメリカの「核の傘」に依存し、原爆被害をもたらした国の戦争責任を認めようとはしていない。制定された被爆者援護法は、国家補償の法にされなかったため、原爆犠牲者の遺族のうち被爆者でない遺族を切り捨て、在外被爆者への法の適用を拒むなど、差別を生んでいる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」(被爆者援護法=一九九四年一二月制定)を、以下の内容を含むよう改正すること。
 1 国家補償に基づく法とする。
 2 すべての原爆死没者に弔慰金(特別給付金)、遺族年金の支給。
 3 被爆者年金制度の創設。

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