請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 4497 件名 過重な負担増を強いる医療制度改革反対に関する請願
要旨  政府が医療制度の抜本改革と称して今国会で成立させようとしている「健康保険法等の一部を改正する法律案」は、健保本人、その家族の入院時における負担を二割から三割に引き上げるとともに、ボーナスからも保険料を徴収し政府管掌健康保険を始めとするすべての健康保険の保険料負担の増大を図るなど、負担の増大が際立ったものとなっている。患者負担が過重にならないように設定された高額療養費も月額負担の上限を引き上げ、また高齢者医療制度については、外来における月額上限制や診療所における定額制を廃止し、原則一割負担とする。さらに、老人医療の対象年齢についても現行の七十歳以上から七十五歳以上に段階的に引き上げる内容となっている。企業の倒産や失業などで苦しむ勤労者に負担増を強いるとともに、立場の弱い患者により重い負担を押し付け、わずかな年金で生活している高齢者の受診を抑制する医療制度改革は容認できない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、患者、勤労者、高齢者に過重な負担を強いる医療制度改革を行わず、安心して病院に行ける医療制度にすること。

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