請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 4487 件名 日本育英会の奨学金制度の拡充に関する請願
要旨  長期にわたる不況の中、家計における教育費の負担は限界に達し、学生・生徒の学業の継続に影響を与える事態となっている。それゆえ、国の奨学金事業である日本育英会の奨学金に対する期待が高まるとともに、返還の必要のない給費奨学金制度の創設を始め更なる拡充を求める声も高まっている。日本育英会の奨学金制度は「日本国民の大多数が、貧富のいかんを問わず、ひとしく高級な教育を受け、その天賦の良知、良能を発揮し得る教育制度を確立する」との呼び掛けに応じて創設された、世界で最初の公的奨学金制度である。しかし、政府は日本育英会の奨学金制度が民業(銀行の教育ローンなど)を圧迫しているとして統廃合の対象としている。今日の長期にわたる不況を打開していくためにも、目先の利益のみを追求するのではなく、国家百年の大計として、奨学金制度のより一層の発展が求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日本育英会の奨学金制度を廃止せず、拡充すること。
二、有利子奨学金制度を国民生活金融公庫に移管しないこと。
三、返還の必要のない給費奨学金制度を創設すること。

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