請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 4311 件名 高齢者の窓口負担の引上げ等医療費に対する国民負担の引上げ中止等に関する請願
要旨  現在、国会において審議中の「健康保険法等の一部を改正する法律案」は、先進国の中でも特に重いとされる我が国における医療費の窓口負担を更に重くするものである。老人医療の窓口負担については、現行の月額上限制を償還払制に変更するとしているが、これは老人には極めて不都合な制度である。七十歳以上の高齢者については、一割又は二割の定率負担を導入するとしているが、給付は平等であるべきである。また、健保本人、退職被保険者及びそれらの家族の医療費負担を三割に統一することになれば、医療保険制度に対する信頼が失われ、生活不安がますます高まることになる。国民の生命にかかわる医療に関しては、貧富によって給付を差別したり、市場主義のシステムを導入すべきではなく、人間の尊厳を守り人間らしい豊かな暮らしができるよう、社会保障制度の充実が求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、高齢者の窓口負担を引き上げないこと。現行の月額上限制を存続すること。
二、健保本人、その家族の入院時における窓口負担を三割へ引き上げないこと。
三、安心して暮らせる社会にするため、社会保障に対する予算配分を抜本的に拡充すること。

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