請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 2626 件名 気象事業の整備拡充に関する請願
要旨  近年、火山の噴火、地震、高潮及び集中豪雨などによる自然災害が頻発し、各地に甚大な被害を及ぼしているが、このような災害から国民の生命や財産を守るには、より精度の高いきめ細かな防災情報を利用者に分かりやすくかつ使いやすい形で提供することが必要である。また、被害を軽減するには、気象、地震及び火山の噴火などによる災害に対する防災知識及び防災意識の向上が不可欠であり、気象庁ではそのための啓発活動も行っている。このような中、国による気象業務を防災に偏重するとともに暮らし及び地域産業に密着した情報は民間気象事業者に任せるという施策・計画が進められている。気象情報の民間への依存が過度に高まれば、情報の取得に関する受益者負担の傾向が強まることから、都市と地方の地域格差や大企業と中小企業の情報格差が広がることになる。しかし、天気予報は日々の暮らし及び地域産業などと密接に結びついており、日常に欠かせないものである。気象情報や観測データは国民の共有財産として引き続き国の責任により提供する必要がある。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国の責任において、より精度の高いきめ細かな防災情報並びに暮らし及び地域産業に密接にかかわる気象情報の提供体制を充実させること。

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