請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 2521 件名 脊髄損傷者に対する医療制度の改善に関する請願
要旨  中枢神経に損傷を持つ脊髄(せきずい)損傷者は、急性期医療から症状固定後のアフターケア医療に至るまで、一生涯医療を必要とするにもかかわらず、現行の医療制度は重度脊髄損傷者に混乱を引き起こしている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、現在、我が国では一年間に約五千人の脊髄損傷者が発生し、その四分の三が四肢麻痺(まひ)の頸髄(けいずい)損傷者であるといわれている。頸髄損傷者等への医療処置及び介護等には長期入院が不可欠で一般の疾病と同様に扱うべきでないことから、頸部損傷者が社会復帰するための入院期間を保障し、治療とリハビリテーションを完了させること。
二、医療制度の充実と将来における自由診療も視野に入れ、レセプト・カルテ等の情報を積極的に開示すること。
三、医療保険制度の上に別途負担となる薬価制度を中止すること。
四、新たに脊髄損傷となった中途障害者の数について、発生原因別の報告を病院に義務付け、データを収集し、脊髄損傷に関する基礎的なデータベースを作成すること。

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