請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 2517 件名 脊髄神経治療の研究開発促進に関する請願
要旨  労働災害、疾病あるいは事故等により頸髄(けいずい)や胸腰髄を損傷した脊髄(せきずい)損傷者の総数は全国で約十万人といわれ、単に手足の麻痺(まひ)だけでなく、様々な神経障害等に苦しんでいる。損傷した脊髄の治療が可能となり、わずかでも機能が回復すればその効果は大きく、日常生活の向上はもとより社会参加や就労も促進されることから、脊髄神経の再生の実現が期待されている。政府がイニシアチブを取るとともに予算的裏付けを行い、脊髄神経治療に関する研究及び開発を行うよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、切れた神経をつなぎ、麻痺した運動神経を回復できるよう、再生医療技術を始めとする脊髄神経治療の研究開発を促進すること。
二、脊髄神経治療の研究にかかわっている各研究機関に対し十分な予算を確保すること。
三、再生医療については、我が国においても基礎から臨床へ五年以内に移行する見通しであり、また発生から社会復帰までの一貫したシステムの確立が必要であることから、厚生科学研究費により脊髄損傷者の発生から治癒、社会復帰までの研究を早期に開始すること。

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