請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1742 件名 配偶者特別控除の廃止及び基礎控除の大幅引上げに関する請願
要旨  配偶者特別控除は、創設時において家事専業配偶者の家庭内労働を課税上評価したものといわれていた。その後、控除額は増額され、所得のない妻がいる場合に夫が受けることのできる配偶者控除及び配偶者特別控除の合計額は夫の基礎控除額の二倍にも達している。この結果、「片働き」世帯が優遇され、共働き世帯、単身者、親子世帯などとの間に課税上の不公平が生じている。一方、妻が働いている場合は、稼得者である妻自身の所得控除ではなく、夫の所得控除となることが問題である。この制度においては妻の所得額に応じて夫の控除額が増減することとなり、年末調整においては妻の所得額が未確定の時点で夫の税額を算定するという矛盾が生じている。したがって、妻の所得額が確定した時点で夫の税額に過不足がある場合にはこれを是正しなければならず、納税者に過大な負担を強いている。なお、夫の勤務先に妻の所得額を申告する必要があることは、プライバシーの面からも問題がある。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、配偶者特別控除を廃止し、稼得者本人の基礎控除を大幅に引き上げること。

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