請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1702 件名 患者負担増に反対し、医療制度を抜本的に改革することに関する請願
要旨  良質の医療を安心して効率的に受けられるようにするため、医療制度の抜本改革が求められているが、政府が今国会に提出した「健康保険法等の一部を改正する法律案」は、抜本改革を先送りした上、患者及び被保険者の負担増を中心とした内容となっている。患者の立場に立った安心と信頼の医療へ向けて、医療サービス体制、診療報酬制度、薬価基準制度、高齢者医療制度及び医療情報の公開などについての抜本改革が求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、医療制度を抜本的に改革すること。
 1 患者が必要とする医療情報の公開、救急体制及び小児医療の拡充、手厚い看護体制など、安心と信頼、良質の医療サービス体制を確立すること。
 2 過剰投薬・検査など、無駄・非効率な医療の要因である出来高払の診療報酬制度を「包括・定額払い」に転換すること。
 3 現行の老人保健制度に代えて、定年後も勤労者で支え合う退職者の医療制度を創設すること。
 4 生活習慣病などの予防及び健康づくりを推進するため、保健医療サービスを充実させること。
二、負担増を行わないこと。
 1 勤労者の健康保険料引上げ及び窓口負担の二割から三割への引上げを行わないこと。
 2 高額療養費などにおける自己負担限度額を引き上げないこと。
 3 老人医療については、対象年齢の引上げ及び一定以上の所得者に対する負担の一割から二割への引上げを行わないこと。

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