請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1667 件名 川辺川ダム建設事業に対する環境アセスメントの実施に関する請願
要旨  熊本県球磨川上流の川辺川は環境省の水質調査で「日本一きれいな川」として発表されたほか、観光等の経済面からも市民にとって後世に残すべき財産となっている。そのため、流域住民等は川辺川ダムの建設が川に及ぼす影響についての情報を求めている。また、流域市町村はダム建設推進の条件として現在の水質を保全することを挙げており、熊本県知事も環境調査には前向きな発言をしている。ところが、ダムサイト近辺には絶滅危惧(きぐ)種に指定されているクマタカを始めとする豊かな自然があるにもかかわらず、いまだに環境影響評価法に基づく環境アセスメントは実施されていない。同法は平成十一年六月に施行されているが、川辺川ダムは本体着工が近づいているにもかかわらず、同ダムの建設がかなり前に計画されたことを理由に対象から除外されている。しかし、川辺川ダムの建設計画は環境に対する配慮が不足していた時代に策定されたものであり、地元の経済発展のためにもダム本体の着工前に、市民参加を交えた環境アセスメントを実施すべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、川辺川ダム本体の着工前に環境アセスメントを実施すること。

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