請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1488 件名 永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等の付与に関する法律案の早期成立に関する請願
要旨  外国籍住民に対する地方参政権の付与は既にヨーロッパでは常識となっており、我が国においても平成七年に最高裁が外国籍住民の地方選挙権を受け入れる判決を出している。こうした中、国会では「永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等の付与に関する法律案」が継続審査となっている。国際化への対応、内なる国際化、我が国の戦後処理及び地方分権の推進などの観点から、同法案は我が国の民主主義及び地方自治を大きく前進させる画期的なものであるとともに、多民族共生社会を法制面から支えるものである。その一方で、同法案には外国籍住民の範囲や被選挙権の問題など様々な問題点が残されていることから、十全なものとはいえない。しかし、まず第一歩として外国籍住民を名実共に地域の住民として迎え入れることが重要であり、同法案を早期に成立させるとともに、国会での十分な審議を通して、附帯決議などにより、選挙権の対象範囲の拡大や被選挙権の確保につなげていくことが求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、継続審査となっている「永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等の付与に関する法律案」を今国会で早期に成立させること。
二、外国籍住民の範囲や被選挙権の問題などの問題点について、未来志向のより良いものとしていくため、同法案の附帯決議を行うこと。

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