請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1465 件名 預貯金を始めとする国民の基礎的経済基盤の保護に関する請願
要旨  近年、我が国のセーフティネットが不安定であるとの多くの指摘がある。年金においては、平成十三年度以降に年金の受給を開始した者から厚生年金の定額部分の支給開始年齢の段階的繰延べなどが行われており、年金の支給開始時期と定年制・再任用制等との整合性が不完全なことによる無年金期間の発生が懸念されている。また、高齢者医療制度においては、高額療養費限度額引上げの実施、上限額付きでの医療費一割負担の導入などが行われたが、今後、上限額の撤廃などによる保険者の負担増加が検討されている。導入後間もない介護保険制度については制度上の課題が指摘されている。一方、生命保険会社の破綻(はたん)による予定利率の引下げなどに加え、本年四月からは預貯金の保証額に上限を設けるペイオフが解禁されるなど、金融不安が生活を直撃している。
 ついては、生活のセーフティネットを確立するため、次の事項について実現を図られたい。

一、国民の経済生活の安定のため、金融のセーフティネットを整備すること。
  金融機関に対する許認可・指導監督・業務の是正措置の指示等を適切に行い、生命保険・預貯金等に対する安全性を確立すること。生命保険・損害保険・預貯金など国民生活の基礎的経済基盤を国の責任により保護すること。

一覧に戻る