請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1391 件名 外国籍住民に対する地方参政権の付与に関する請願
要旨  日本で生活する外国籍住民は、住民として納税義務などを果たしているにもかかわらず、地方参政権を認められていない。現在、日本には多数の外国籍住民が暮らしているが、社会への外国人の参入が進む中、地域社会に貢献するため外国籍住民が意見を述べ社会参画することは、共生社会の実現に不可欠である。しかし、平成十二年に提出された「永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等の付与に関する法律案」は、参政権の付与対象を外国籍住民の中でも永住外国人に限定している上、被選挙権は付与しないなど十分なものとはいえない。一方、与党内のプロジェクトチームにおいて特別永住者に対する「国籍取得緩和法案」の検討が進められているが、これは参政権の取得には日本国籍が必要であるという発想から、参政権の取得に国籍の壁を設けて外国籍住民を排除しようとするものである。また、地方参政権付与の対象を当初の定住外国人から永住外国人へと限定することは、外国籍住民への地方参政権は憲法上禁止されていないとした、平成七年の最高裁判決に違反するものである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等の付与に関する法律」を早期に制定すること。

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