請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 629 件名 定期借家制度の廃止に関する請願
要旨  長期にわたる不況の中、借地借家人はバブル期に引き上げられた地代家賃の支払能力が限界を超えており、生活と居住の二重の不安を抱えている。しかし、政府は社会保障の基盤である住宅対策の公的責任を後退させ、民間に任せる市場原理を強化している。このような中、良質な賃貸住宅等の供給の促進に関する特別措置法が制定され、契約期間が終了すれば更新しないとする定期借家制度が平成十二年三月に実施された。しかし、その存在が有名無実となっているにもかかわらず、悪質な不動産業者や一部家主が借家人の無知に乗じて既存の契約更新時に切替えを要求するなど、借家人及び中小業者に不安を与えている。借家で営業する中小業者は事業を持続することさえ困難となっている中、定期借家制度によって店舗や事業の安定が失われ、不安にさらされている。住宅は社会福祉の基礎となるものであり、定期借家制度は居住の不安を招き、福祉の土台を崩すものにほかならない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、住まいと営業の安定を損なう定期借家制度を廃止すること。

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