請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 520 件名 パーキンソン病患者の療養生活の質の向上等に関する請願
要旨  パーキンソン病患者はその病気の早急な原因究明と治療法の確立を信じて闘病生活を送っている。しかし、若年性患者は近年の不況によって職を失い、高齢の患者は医療費の一部患者負担の導入や介護保険の実施に伴う利用料の負担増に加え、昨年十月からは介護保険料が全額徴収となり、苦しい生活を強いられている。また、パーキンソン病患者はその複雑な病状のために多種多量の薬の服用に頼っていることから、一部の施設では利用を断られる事態も生じている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、特定疾患の認定に当たっては、予防医療の観点から、医師がパーキンソン病と診断し投薬を開始した段階で認定すること。
二、投与する薬剤が七種類以上になると処方料や薬剤点数が下がり、病・医院の経営だけでなく患者の療養にも影響を及ぼすことから、パーキンソン病患者に対しては薬剤投与についての例外措置を講ずること。
三、介護老人保健施設において薬剤費などは施設の負担となっていることから、介護保険によりパーキンソン病患者が入所する場合は、当該施設に対し薬剤費相当分の助成を行うこと。
四、介護保険における要介護認定の調査に当たっては、パーキンソン病患者特有の「オン・オフ(ON・OFF)現象」があることを調査員に理解させること。
五、難病患者の解雇を規制するとともに、若年性患者の自立を図るため仕事を確保すること。

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