請願

 

第153回国会 請願の要旨

新件番号 1169 件名 看護制度の一本化等に関する請願
要旨  平成八年十二月、旧厚生省の准看護婦問題調査検討会が「二十一世紀初頭の早い段階を目途に、看護婦養成制度の統合に努める」旨の提言を行ったのに続き、平成十一年四月には准看護婦の移行教育に関する検討会が就業経験十年以上の准看護婦・士を対象にした看護婦・士への移行教育を行う方針を打ち出した。看護現場の第一線で長年苦労してきた准看護婦・士の切実な願いを実現するため、移行教育を速やかに開始するとともに、看護婦・士への移行が対象者全員に保障されるような移行教育機関の確保と支援措置が必要となっている。また、安全かつ良質な医療、質の高い看護の提供が求められている中、看護のレベルアップを図るためには、准看護婦養成制度を早急に停止し、看護制度を一本化するとともに、医療・看護の高度化に対応した看護教育のレベルアップが不可欠である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、准看護婦・士から看護婦・士への移行教育を早期に実現すること。
二、移行教育の希望者全員の受講を保障するため、受講者や医療機関への支援措置及び財政援助を充実させること。
三、准看護婦制度を廃止し、看護制度を一本化すること。
四、看護のレベルアップを図るため、看護婦・士の基礎教育は、高校卒業後に三年以上行われるよう学校教育法第一条に基づく教育制度に統一するとともに、生涯教育制度を確立すること。
五、右記の内容を実現するため、保健婦助産婦看護婦法改正等の法的措置や財政対策を行うこと。

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